2012年7月18日水曜日

ノイエ・ピナコテーク

最近の私たち親子は、すっかり神話に夢中なのです。
そんなわけで、現在ノイエ・ピナコテークで神話をテーマとした展示がされているので、息子と見学に行ってきた。

地下の今まで展示スペースではなかった場所で、シュトックなどの作品が飾らている。そこにはオイロペがさらわれてしまう場面がテーマの絵が一枚掛かっていたのだけれど、誰にさらわれたか、とかすっかり忘れていて、その場では息子に説明することができず、屈辱を味わう。
オイロペはゼウスにさらわれたんですね、そういえばそうだった。。。

その他、シュトックのケンタウロスの彫像を見て、四足の下半身に加えて腕がついているのは、合計六肢になるわけで、そうなるとかなり生物的にバランスが悪いんじゃないのかな、と思った。

息子は、先入観がないので、ゲーテの肖像画などはただのおっさんが描かれているという認識しかなく素通り。でも、マリアに抱きかかえられるキリストと、その後ろに斧を携え仕事に勤しむヨーゼフを描写した絵画の前で、面白いことを言う。
まず、ヨーゼフの名前が自分は即座に出てこなかったのだが、4歳児の息子に即座にヨーゼフでしょ、と指摘され、感心する。そして、マリア、キリストには頭上に光が差しているのに、ヨーゼフには差していないね、と鋭い指摘。よーくみてるなぁ。ヨーゼフは、完全にただの人として扱われていますねぇ。キリストのパパなんだから、もっと尊敬されてもいいんじゃないの!?処女懐胎の教義に筋を通すために、こういう扱いになったんですかねぇ。

もう一つ。
バイエルン王、ルートビッヒI世の肖像画を見て一言。
頭ぼさぼさだねぇ。
見てみると、確かに。王の威厳はボサとなったヘアスタイルのおかげで親しみやすいものとなっているように思えた。
いやぁ、バイエルンの歴史とかを説明してやろうと目論んでいたパパには、そこに着眼する余裕がなかったわ。面白い。


落ち着いて見てみると、クレンツェのギリシャ建築の絵やシンケルのゴシック建築の絵などもあり、印象派の絵画も、思ったよりも、少なくはない。これからは、アルテとモデルネだけじゃなく、ノイエ・ピナコテークも定期的に訪れよう、と心に決めた週末だった。