2012年6月2日土曜日

Michael Ende Museum ミヒャエル・エンデ ミュージアム

今日、ミュンヘン郊外のBlutenburgという城の中にあるミヒャエル・エンデ・ミュージアムへ行ってきた。展示内容的にはかなーり薄いが、彼の著作・及び関連図書が置いてあるので時間が過ぎるのも忘れて没頭することができた。入場料も1ユーロと安い。

ちょっと驚いたのが、日本語訳された書籍の多さ。フランス語訳書もおおく置いてあったが、日本誤訳された本の占める割合に驚いた。日本人はそういうのが好きなんだなぁ。とおもって展示を見ていると、更なる驚きが。

なんと、ミヒャエル・エンデ、奥さん、日本人!えー、フンデルトバッサーの奥さんも日本人だったけど!!すげぇな、日本人の女性。結構、有名人で日本人女性と結婚する人って多くないか?気のせい?でも、西欧の有名人で日本人以外アジア人の奥さんもらっている人、そんなにいる?
ジョン アンド ヨーコとか、日本人女性は東洋の神秘なのか!?

しばらくごそごそと絵本などを漁っていると、夢喰いという絵本に目が止まった。しばらくしたら、息子に買ってあげよう。
そして、更に面白いものが。なんとエンデの父上はエドガー・エンデという画家さんで、シュールレアリスムス寄りの絵を描いていたんだって。その絵は本当にキリコやマグリッドを連想させたんで、父上の絵だと知らなかった段階では、ああ、ミヒャエルの名を借りて売れない作家が個展を開いたときのカタログなんだろうな、とあんまり気にもとめなかったんだけど、父上だとわかったとたんに俄然興味が湧いてきた。
なるほど、じっくり見てみると結構、おもしろい。いや、かなり面白い。いかんせん、彼がもっと自分タッチの画風を確立できたとしたら、もっと面白かったのに。
ところで、ミヒャエルはこの父に非常に影響を受けていたようで、彼の父に捧げる詩はとても良かった。
ちょっと興味があって描かれている空間と建築を手短に観察してみたのだけど、空間は無限に延びていたり、あるいはあまりにもモダニズム建築でさらに驚く。人間は、詳細に描かれていたり、あるいは抽象化されていたり両極端にぶれるのだが、建築空間に関しては、すっかり絶対空間の出現とモダニズムの洗礼を受けている。そして、マグリッドにはあまり見られない強い寓意性。

時間が来たので、美術館を去ることにした。つい、こらえきれずに、受付のあんちゃんに聞いてみる。エンデの奥さんって日本人だったの??彼女は、エンデが前妻と死別したあとエンデと知り合ったらしく、なんと今でもご存命とのこと。おまけに、ミュンヘン在住。そしてしばしば、このミュージアムに来るんだって。昔はしかも、ここで働いていたらしい。
どっかで知り合いになれないかなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿