日曜日、語学学校の先生、仲間とwalking caféにコーヒーを飲みに行ってきた。生憎、長居が出来ず、追い立てられるように退出しなければいけなかったのが残念だが、団欒するには、本当にとてもとてもいい空間。みんなも退出するときには名残惜しそうだった。
せっかく色々茶室や藤森先生について解説するつもりまんまんでいったのに、みんなあんまりそういったことには興味がなさそう。空間そのものを楽しんでいるように見えた。
一緒にいった仲間の一人、ソフィーに、どの茶室が藤森茶室の中で一番好きか、と聞かれ、僕はwalking caféと答えた。 内部空間の素晴らしい茶室は他にも多々あるが、茶室と都市との関係から見ると、そして高密度都市、大阪、京都で磨かれた利休の極限空間としての茶室ということを念頭に置けば、このミュンヘンの市街地へ歩き出す茶室が、今までの藤森茶室の中でも一番コンセプトに合致するし、エキサイティングでもある。
残念ながら、茶室はまだ、Villa Stuckから歩き出してはいない。そういう意味では、その持てる才能を全開したとは言えない。これがマリエンプラッツまで引き出され、そして中でコーヒーを飲まれることによって、藤森先生の茶室は初めて完成するのではないだろうか。
そしてその日は近い。少なくとも、9月の半ばには、茶室は街へ歩き出すだろう。非常に楽しみである。
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