2013年12月24日火曜日

メリー・クリスマス

今年のクリスマスは暖かすぎて、雰囲気を楽しむこともできずに迎えてしまった。
ミュンヘンは春が来たような陽気だ。

ところで、最近伊勢神宮の本を読んでいるときに面白いことが書いてあった。
尾張、現在の愛知県には、昔、尾張連が勢力を張っていたそうだ。この氏族の始祖が、ホアカリノミコトであり、その神が、アマテラスになっていったのではないか、とその本の著者は推論している。ところでこの尾張氏、かつては天の香具山の近くに住んでいたそうだ。もっと言うならば、推古天皇の宮殿であった小墾田宮(おはりだのみや)との関連が推測されるという。おはりだが尾張(おわり)の語源ではないか、というのだ。飛鳥の時代には多くの宮が建造され、後の日本建築に多大なる影響を与えた。その一つの小墾田宮から尾張の名が由来するというのは、とっても面白いことだと思う。

子供時代から多くの神社を見るにつけ、その起源はどこにあるのだろうとぼんやりと思うことが多かった。調べてみると、仏教伝来以前から、濃密な八百万の神への信仰というのは存在していることがわかる。しかし、私たちが学校でならうのは、主に仏教伝来以降、平城や平安など、仏教文化である。それらはもちろん日本風にアレンジされた私たちの文化だけれど、やっぱり自分たちのルーツは八百万の神にあると思う。(物部氏は蘇我氏に負けるべきではなかった、とぼんやりと思う。)この神々はいたるところにまつられているけれど、少なくとも自分はこれらの来歴について知る機会はあまりなかった。それらの歴史が文献として残っていないことが、私たちがそれらについて慣れ親しむことの出来ない大きな理由のうちの一つだと思うが、それらのついてもっと多くのことを知りたいと思うこの頃である。

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