2010年6月1日火曜日

ジェットコースター

先日、息子とSLにのってミュンヘンの郊外を一周してきた。その時に普段見るミュンヘンとは異なる表情を垣間見ることが出来て、とても新鮮な感覚を覚えた。そのSLは、通常の電車が走る路線とは異なる、普段は貨物列車が走る路線をゆく。だから、いつもの路線とは異なるミュンヘンの景色が見えてくる。ついでに面白かったのが、SLの客車は接続部にデッキがあり、そこは手すりがあるだけで外部に開放されている。この開放感が、またいつもとは異なるアトラクション性を与えているのではないか、と考えた。

そこから発展させると、都市そのものをアミューズメントパークと捉え、ジェットコースターのような観光用のレールを都市の中に走らせるという、いかにも学生が提案しそうなアイディアも面白いのではないか、と思った。

そういえば昔、留学生だった元彼女が東京を観光させる移動式ホテルを提案していた。3つの提案のうち、一つは神田川に浮かぶ移動式ホテル。2つ目は、レールに乗って移動する球状のカプセルホテル。3つ目は既に忘れてしまった。おかげさまで無償の手伝いをさせられる羽目に陥ったが、僕の仕上げた3Dの完成度もなかなかのものだったと思う。

ミュンヘンのような都市では規模が小さすぎて移動式のホテルはちょっとおおげさかな、と思うが、東京くらいの規模だと、利害関係の調節がうまくいけば、世界に名声を轟かせるような面白い施設となると思う。

ミュンヘンではジェットコースター規模のものが理想だが、定住者の視点から見た場合には、年に一度や二度の利用頻度になるだろうし、何年も経つうちに、味気ないものになってしまうのではないか、という気もする。おまけに景観の視点から見ると、あきらかに害を及ぼすものでもあるだろう。

ついでに、週末、バイトでイギリスから来ていたバーレン人の女性のお別れパーティーがあり、住居に遊びに行ったのだが、その住居から見る中庭の景色もなかなかどうして、外側からは伺うことの出来ない表情をしていて面白かった。

ミュンヘンの中庭については結構面白い部分もあるのでいずれテキストを書きたいと思う。

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