2013年4月19日金曜日

秋野不矩美術館

浜北にある、藤森先生設計の秋野不矩美術館へ行ってきました。

強烈に感じたのは、空間というよりも、触感の建築ということでした。いままで体験したことのない建築でした。

視覚的インパクトを与えるシーンというのは幾つかあります。それは、駐車場から登っていくときに丘の上に見える袴をはいたかのようににょっきり生えている建物、そして、エントランスからしばらくいると現れる木組みの構造体のあるホール。




しかし、個人的にもっと面白かったのは、靴を脱いであがること、そうすることによって、建築と直に接する足裏から、何物かが伝わってくる、そしてそれは、作家秋野不矩の捉えた生命の根源にようなものに触れているような気がしたことです。
その感覚を惹起する床のマテリアルとは、藁が混入された土(?)床であったり、籐ゴザであったり、大きなフォーマットの大理石であったりするわけです。中でも、大理石の床に関してはもう尋常ではなく、その大きさ、小口のはつり、そして目地幅の大きさ、表面のざらつき、色などにより、日常の感覚を吹き飛ばし、縄文魂に揺さぶりをかけてきます。そして、その揺さぶりや、視覚や全てのものが、何故か触覚として体に浸みてくるのです。


展示室は写真が不可だったので、お見せすることは出来ませんが、新東名浜北インターから車で10分もかからないところにあるので、是非体験してきてください。

http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/akinofuku/

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