2013年4月19日金曜日

常滑

名古屋セントレアに近接してある焼き物の里、常滑にはいつか行ってやろうと目論んでいたのだが、今回実現することができた。

車中、眠り込んでしまった息子の寝起きの悪さには手を焼いたけど、結局みたらし団子を食べて機嫌を直し、お店のおっちゃんを質問攻めにしたり、ママに隠れてコーラを飲んだときの嬉しそうな顔を思い出すとホクホクしてしまう。

みたらし前

みたらし後
コーラは自分が持つと飲んだことがばれてしまうという息子の意見により、じいちゃんに渡す。これを秘密にしておくという男と男の約束を反古にしたパパを許して欲しい。

常滑では、息子の機嫌取りに時間を割かれたため陶器を買うことはできなかったが、丘を取り囲むような集落の全体に非常に魅力を感じた。地域の特産物である陶器が建築的エレメントとして現れることは沿道に埋め込まれているオブジェクト以外にはほぼないといってもいいが(瓦もここでは生産していないのではないか?)、焼き物を生産するための装置であるレンガ造りの窯の煙突が、使われているものから使われていないものまで偏在しており、ある種、サンジミニアーノやレーゲンスブルクの塔を連想させる。これらに重ねあわされるように、木造で瓦葺の家屋が織り込まれたように斜面に重層する景観は素晴らしく、後世へと引き継いでいっていただきたい遺産である。



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