2012年5月20日日曜日

ドイツ建築旅行 ザツバァイ

ケルンから約電車で一時間、satzvey(ザツバァイ)というところに建つ、ペーター・ズントーの礼拝所、Bruder Klaus Kapelleを見に行く。


Brunder Klaus Kapelle, Peter Zumtor
事前に主要ルートをざっと書いただけの地図を片手に進んだが、合っているかどうか、不安は募る。途中、菜の花の茎に止まる鳥を見て、驚いたりしながら、約1,5時間ほど歩いた。目的の村にたどり着くと、遠くに礼拝所がポツーンとたっているのが見える。そこから、更に500メートル以上の距離がある。
不幸にも、30人ぐらいのグループとかち合ってしまい、これは、やばいと思って到着そうそう礼拝堂の中を見物した。しばらくして外に出ると、このグループが中に入ってゆき、延々と30分ほど居座り続け、その間、到着した人たちは、外で待ちぼうけ。そのぐらい、この礼拝堂は小さい。



外は荒々しい土壁。中に入ると、これがすごい。丸太をコンクリートを打つときのせき板にしているので、荒々しい棒の表情がむき出しになっており、棒一本一本のネガがギリシャの柱の縦方向に走る溝のような表面をつくりだしている。溝には、ガラス球が埋め込まれて、ほのかな光を通す。天井はない。パンテオンのように、雨が入ってくる。床の表面は手でこねたような後が残る独特の表情をしている。



三角形の扉も独特で、回転する軸が下部にしかついておらず、上部にはない。だから、この独特な三角形の扉をはめることができたんだろう。ただし、この造形はちょっとシャープすぎる気はしたのだが。
写真は撮るな、と書いてあるが、写真を撮っていない人などいない、という不思議な空間だった。帰りも、何度もヒッチハイクしようかな、と考えたけど、結局同じ道を歩いた。



satzvey集落
集落という言葉のにつかわしい家の集まりが、駅の近くにある。電車の待ち時間を利用して、集落を歩いた。一本の幹線街路に沿って、ハーフティンバーのかわいらしい家々が軒を連ねる。ドイツの町家は、妻側を強調する場合が多いが、ここもその例にもれない。
それにしても、見事に手入れされている美しい街並みなので、何か、しっかりした産業なり、工業(?)でもあるのだろう。
この小さな集落には小さな城があり、そこは宿泊施設にもなっていて、そのすぐ隣に中世の騎士などの催し物をするテーマパークみたいになっている。これは、息子が大きくなった時にケルンに行く機会があれば、また足を延ばしたくなる場所だった。以下にリンクを貼っておく。
http://www.burgsatzvey.de/



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