2012年12月8日土曜日

ミュンヘン、持続可能都市への挑戦 (2)

持続可能居住都市への戦略と方法

ミュンヘン市は2009年下旬に、戦略と方法を広く知らしめるために、そして効率よくこの目標を遂行していくために、3つのチームに都市の分析とその報告書作成を依頼した。
その際の3つの柱は以下の通りである。

1.再構成
2.都市境界部 ランドスケープ
3.高密度化

これらは同時に、ミュンヘンの各都市部、そして隣接する他都市との相互理解のうえになりたつものである。

1.再構成
再構成は、大きくは価値の低下した用途地区の切り替えから、既存構造への新たな用途の挿入など、様々なスケールにて行われる。今回の報告書では、商業地区への住居地区挿入はいかに可能であるか、という点に重点がおかれる。

2.都市境界部 ランドスケープ
ミュンヘン市境界部には、まだ住居地として利用できる敷地が残っているが、そこでは、現存する緑、自然をいかに取り込んで、あるいは存続させて住居地域として発展させるかが課題となる。この点については、新たな居住地区とそれを取り囲む自然との境界部分を、様々な住棟タイプを適宜配置することによって解決する提案を行う。

3.高密度化
ミュンヘン市の、居住地区面積の不足状況を鑑みると、現存する居住地区の高密化を検討せざるを得ない。それらは、戸建て住宅地区、集合住宅地区、ブロック住棟など、ミュンヘンに現存する住戸、住棟形式を用いて解決する提案を行う。

まず、現在の都市構造を分析し把握すること、そして、過去行われてきた都市未来像の提案は、都市の全体像で重要な働きを示す、都市建築のその場での特性を明確に示すことに役立ってきた。
従って、上記に基づいて提示される報告書、及び提案は、今後のミュンヘンの都市計画指標として用いられることが期待され、都市の発展を制御するうえで欠かせないものである。

______________________________________

次回からののブログでは、これら3つの重点について作成された報告書の内容について翻訳していく。

0 件のコメント:

コメントを投稿