先日、確認申請庁へ、確認申請図面で不足していた敷地図面を提出してきたときに、“居住地区の持続的発展”という展覧会がひっそりと行われていたので手短に観てきた。とはいえ非常に興味深かったので、これからしばらくレポート調にブログに綴っていきたいと思う。
まず、持続可能都市の模索というのは現在かなり広い範囲で言われている。ETHの教授たちの研究室の紹介でも非常に良く見かけるし、嘗てバイトしていた設計事務所のシェフも、自分の博士論文のテーマについて説明したときに、ミュンヘンは持続可能都市の模索の一つとして、外側にスプロールするのではなく、都心に居住空間を確保していく、都心回帰が今、起こっている、と言っていたことを懐かしく思い出した。
ミュンヘンの確認申請庁というのは、ちょっと変わっていて、その始まりは、たしか、テオドア・フィッシャーのかの有名なシュタッフェル・バウオルドヌングを遂行するためのものとして開設されたように記憶しているが、現在の庁長であるエリザベス・メルク女史や、その前任のタルゴット女史は、かなりアクティブに、都市計画の遂行と、その広報活動に力をいれているように見える。
今回は、この展覧会の目的について、手短にまとめてみようと思う。
Langfristige Siedlungsentwicklung
ミュンヘンの人口は、増加している。これから2030年へかけて、15万人の人口増加が予測される。それに従って、居住地区面積の不足が予想される。過去20年を振り返ると、都心の空地を利用した居住地の拡大を図ってきたが、将来的にはこのような空地がなくなってくるため、今までの成長モデルは通用しなくなってくる。
そこで、都心への回帰を推進することとなる。その目標は以下の通り。
1.土地再利用
2.既存住居建物の再利用
3.空地への新しい建物建造の回避
これらの目標に沿って、都心回帰の可能性について展示会は行われた。
尚、以下の翻訳は、2012年3月出版のパンフレットによる。
Herausgeberin
Landeshauptstadt München
Referat für Stadtplanung und Bauordnung
Projektgruppe Langfristige Siedlungsentwicklung
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