2012年12月9日日曜日

ミュンヘン、持続可能都市への挑戦 (3) 再構築

計画の出発点と目的
ほぼ単一用途地区であった商業地区へ、新しい形の住労混合型の都市空間を実現する。
しかし、混合型居住地区への再構築は抵抗が強い。
その理由として挙げられるのは、相反する希望、複雑な所有形態、多様なビルディングタイプ、インフラの整備、様々なかたちでの汚染等で、これらが重複して、計画の遂行を困難にしている。
しかし、商業者へ将来のパースペクティブを明確に示唆することで安心感を与え、新旧居住者には可能な限り快適な住居提供を保証することにより混合地区への促進を図る。

以上の目的のもと、ミュンヘン、オーバーゼンドリング地区からケーススタディー地域を選定し、提案を行う。この提案は、この選定地域と似通った他の地域でも参照されることとなる。


方法
提案は五つの段階を経て行われる。
1.現状分析
地域変遷に必要不可欠な指標を設定し、それに基づき様々なパラメーターを重ね合わせることによって、スタディー地域の変遷可能性を明らかにする。
2.スタディー地域のプランコンセプト
ミュンヘン南西部の三地域をスタディー地域として選定し、テストプランを作成することで、居住地域としての発展ポテンシャルと、発展阻害要因が評価される。
3.交渉へのモデルと計画
段階的な実行には、全計画地域及びその各部分において、計画のコントロールと交渉の際に用いられる実行戦略作成が必要である。
4.他地域への応用
テストプランと実行戦略作成によって得られた知見によって、他地域へも応用可能な交渉モデルが確立される。
5.推奨
その結果、混在型居住地域への再構築プロセスが明示され、かつ推奨される。

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