2018年9月2日日曜日

ドイツ在住の設計士として何ができるのか

前回、日本に帰省したときにも思ったことだが、ドイツ在住の設計士として、自分は日本に対して何ができるのだろうか、ということをずっと考えている。

特に、自分の出身地は御殿場市の隣の小山町というところ。妻の出身が豊川市。だから、特に日本へ一時帰省すると、箱根を越えた三島辺りから名古屋手前の地域を行ったりきたりする。東海道でいうのならば、三島宿から宮宿の間あたりだ。

この区間は、何にもないように一見見えるが、よーく見てみると意外に面白かったりする。歴史的にも東は頼朝の流刑時代を過ごした韮山や、小田原に進出する前の北条早雲の史跡が多くあり、西は徳川家康関連の史跡がゴソゴソ転がっている。また、戦国時代に歴史を左右したような名勝負が繰り広げられてきた地域でもある。桶狭間、長篠、小牧・長久手、三方ヶ原など、おそらく行ったら何もないけれど、そこでは苛烈な戦が繰り広げられたはずなのだ。
そして観光的にも、東は箱根、伊豆を中心として温泉や海水浴を楽しむことができるし、西には陶器産業やそれこそ歴史の旧跡が目白押しだ。

今、静岡県の産業特性に関するレポートを見ているが、静岡県は大きく、地理的条件から三つの地域に分かれるらしい。それらは富士川、大井川を境界として分かれるそうだ。
東側は、伊豆、箱根の観光資源、製紙・化学工業、医療機器・医薬品産業。
中部は家具などの伝統産業、港が多いので漁業と水産加工業とお茶の生産。
西部は自動車、楽器の生産工業と第一次産業。
なんか改めて確認すると、すげー、バラエティーに富んでいるな。

なんか、工場とそれに付随する従業員の空間を改善する計画や、東海道という横に長い幹線を利用しての道の駅施設の充実を図れば、かなり面白いものができそうな気もする。問題は、そういったものに、ドイツからどうやってコミットしていくことができるのか。おそらくコミットすることは難しいが、これからもその可能性について考え続けていきたい。

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